最強のアメリカンドラマと言えば? そう問われれば様々な作品名が挙ると思うが、いま最も熱い声で返ってくるのは『ブレイキング・バッド』だろう! 2013年9月の最終回には1000万人が視聴し、最も高く評価されたテレビシリーズとしてギネスにも認定された伝説的なテレビドラマだ。
全5シリーズを通じて細部の作り込みも半端なく、そのぶん私たちの知らなかったトリビアも多いこの作品。今回は海外サイト「Buzz Feed」に掲載された『ブレイキング・バッドにまつわる31のトリビア』を紹介したいと思う。なお、ネタバレも含まれているので閲覧注意だ!
その1:シーズン5のエピソード14を見た、米ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作者ジョージ・R・R・マーティンは、主人公のウォルター・ホワイトを “最大のモンスター” だと評価し、次の彼の作品に登場させると公言した。
その2:ジェシー・ピンクマン役を演じたアーロン・ポールは、演技のレッスンを1回も受けたことがないという。「誰か他の人になりきったふりをすればそれでいい」と思っていたとインタビューで述べている。
その3:ブレイキング・バッドといえばメス(覚醒剤)であるが、作中に青いメス “ブルースカイ” が登場したことから、現実の世界でも青く染められたメスが出回ったという。
その4:シーズン5で初登場するリディア役を務めた女優のローラ・フレイザーは実はスコットランド人。ただし、作中ではアメリカのアクセントで演じている。
その5:主人公ウォルター・ホワイト役を演じた俳優のブライアン・クランストンは、英語版戦隊シリーズ『パワーレンジャー』に、怪人役として登場したことがある。
その6:上記『パワーレンジャー』のブルーレンジャー「ビリー・クランストン」の名は、ブライアン・クランストンから取られた。
その7:当初ジェシーはシーズン1のエピソード9で殺される予定だったが、2007年から08年に起こった脚本家らのストライキによって、シーズン1はエピソード7までしか作られなかった。そのためジェシーは殺されず、作品に欠かせない重要な役となった。
その8:トゥコとの戦闘シーンで、ジェシー役のアーロン・ポールは意識を失ってしまい、救護が必要となった。
その9:総指揮を務めたヴィンス・ギリアンは、トゥコをシーズン2を通じた悪役とする予定でいた。しかし、トゥコ役のレイモンド・クルスがテレビドラマ『クローザー』の主要キャストに選ばれてしまったため、その予定はなくなった。
その10:その代わりに登場するのが、「ガス」こと、グスタヴォ・ガス・フリングだ。
その11:ホワイトの妻スカイラー役を演じたアンナ・ガンによれば、ジェシーの彼女ジェーンが死ぬ場面を撮影した後、ウォルター役のクランストンは15分間泣いていたという。
その12:同場面について、ジェシー役のアーロン・ポールは「撮影が終わった日、心底ホッとしたよ。撮影中はジェシーとして本当に苦しい思いを味わっていたからね」と語った。
その13:レオーネ&マルコ・サラマンカを演じたダニエル ルイス・モンカードは本当に兄弟。ただし、片方だけしか演技経験がなかった。
その14:シーズン2エピソード1、4、10、13は、白黒の映像で始まる。4つのエピソード名「73700」、「Down」、「Over」、「ABQ(アルバカーキ)」をつなげ合わせると、「アルバカーキに飛行機73700が墜落する」という意味になり、シーズン2の最後のエピソードの予言となっている。
その15:ウォルターがシーズン3のエピソード2で見せた「ピザを投げて屋根の上にのせるシーン」の撮影は一発で成功し、ヴィンス・ギリガンはスゴい確率だと絶賛した。
その16:ラボの中でハエを追うだけの話だった「シーズン3のエピソード10」は、タイトな予算とスケジュールで作られたため、1つのセットと2人の主要キャラクターのみで撮影が行われた。その他のエピソードよりも早く、かつ低予算で撮影が終わったという。
その17:シーズン5に登場する、スカイラーの愛人テッド・ベネキー役のクリストファー・カズンズは、脊髄(せきつい)の手術から回復したばかりだったので、落ちて首の骨を折るシーンにスタントマンを起用する必要があった。
その18:同AMC系列の『ウォーキング・デッド』のメイク班が、シーズン4のエピソード13で顔が半分吹っ飛んだガスの特殊メークを担当した。
その19:シーズン2のエピソード4で「ロボットを作る」ということをジェシーが口にしていたが、同シーズンの最終エピソードで実現する。
その20:ウォルターがマイクを殺害するエピソードの撮影中、撮影班は全員が、死を悼む意味がある黒の腕章を付けていた。これが、マイク役のジョナサン・バンクスが登場する最後のエピソードとなった。
その21:ホワイト夫妻の赤ちゃんホリーは、ヴィンス・ギリガンの彼女であるホリー・ライスの名前から付けられた。
その22:ウォルター・ホワイト・Jr役のRJ・ミッテも役柄同様に脳性麻痺を持っている。しかし、役ほど症状が深刻ではないため、松葉づえを使った歩き方を習わなければならなかった。
その23:ウォルターが働いていた車洗浄会社の上司ボグダン役を演じたマリウス・スタンは、化学の博士号を持っている。演技を始めたのは40代になってからで、『ブレイキング・バッド』で初めて役を得たという。
その24:全エピソードは62。元素の周期表の62番目にあたるのがサマリウムで、ガン患者の痛み止めとして使われる。
その25:ウォルターがお金を埋める場所は、アルバカーキの「Qスタジオ」内。
その26:作品を通じて死んだ登場人物の数は270人にも上る。
その27:クランストンがウォルターの役を得たのは、『Xファイル』での演技をヴィンス・ギリアンに見初められたから。ちなみにこの『Xファイル』のエピソードもギリアンによるもの。
その28:ウォルター・Jrが父親のために立ち上げたウェブサイト “Savewalterwhite.com” は実在する。
その29:当初、カリフォルニア州のリバーサイドが舞台となっていたが、税金の問題でニューメキシコ州のアルバカーキとなった。
その30:最後のエピソード「felina」は、元素記号の“Fe(鉄)”、“Li(リチウム)”、“Na(ソディウム)”と分けることができ、これは“血”、“メス”、“涙” と言い換えることができる。
その31:最後のエピソードの撮影が終了した日に、ウォルター役のブライアン・クランストンは、指の内側に『ブレイキング・バッド』のタトゥーをいれた。
参照元:Savewalterwhite.com、Buzz Feed(英語)
執筆:小千谷サチ
イラスト: マミヤ狂四郎
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オリジナル記事: 『ブレイキング・バッド』にまつわる31のトリビア
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