世界中に衝撃を与えて社会現象まで巻き起こし、日本でも第3次海外ドラマブームの火付け役となった最高傑作『ブレイキング・バッド』。シリーズが幕を閉じてから1年経った今でも、その人気が陰りを見せる気配はない。
そんななか、大型玩具量販店「トイザらス」が、大人向けに『ブレイキング・バッド』のアクションフィギュアの販売を開始。しかし、“真面目だった化学教師が覚醒剤メタンフェタミン(メス)の精製に手を染める” という内容のドラマだけに、「子供が出入りするオモチャ屋にそんなフィギュアを置くのはけしからん!」と1人のママが大激怒! なんとネット上で署名運動を開始する騒動に発展してしまったのである!!
・『ブレイキング・バッド』のフィギュア販売にママが猛反対!
トイザらスにおける『ブレイキング・バッド』のフィギュア販売に猛反対の声を上げたのは、米フロリダ州在住のスーザン・メイヤースさんだ。「たかがフィギュアでそんなに目くじらを立てなくても……」と思いつつ、問題のフィギュア写真を見ると、“ムムム! これはスゴい!!” と思わず唸ってしまった。
・フィギュアの充実度がハンパない!!
というのも、フィギュアに付いてくる小物のセンスが絶妙すぎてヤバいのだ! 防護服を身に着けたフィギュアの隣にはガスマスクはもちろんのこと、ビーカーにフラスコといった、まさに “メスごっご” できるアクセサリーが充実しまくりなのである!!
・大人向けのオモチャとして対策をとっていたのに……
このほか銃を手にした主人公ハイゼンベルグことウォルターのフィギュアに、ドル札がパンパンに詰まったバックが付いていたり、ファンにはヨダレもののアイテムが満載なのだ。もちろんビジュアル的に刺激が強いため、フィギュアの対象年齢は15歳以上。そして、トイザらスは大人向けのオモチャ売り場にしか陳列せず、きちんと対策をとっていたのだ。
・オンラインで署名運動を開始!
にもかかわらずスーザンさんは、オンライン上で署名を集めるサイト Change.org にて署名運動を展開。「ドラッグ密売や暴力を美化するようなオモチャと、ディズニーキャラクターを一緒に並べるなんてあり得ない!」と一喝したのだ。
・主役を演じた俳優が対抗ツイートで応戦!!
そんな彼女の反対運動に思わず対抗してしまったのが、主役ウォルターを演じたブライアン・クランストン本人だ。ブライアンはTwitterに、
「トイザらスのフィギュアに反対しているフロリダのママに頭に来た! 抗議して、フロリダ・ママのフィギュアを燃やしているところだ!!」
と、冗談とも本気ともとれる怒りのツイートを投稿。そんなブライアンのつぶやきは、すでに3万8000リツイートを超えている。
・圧倒的支持を集めてママが勝利
しかしフロリダは、マイアミや数多くのビーチから連想する自由な空気に反し、意外に保守派が多いことで知られる州だ。毎回大統領選では共和党派と民主党派の間で浮動票が揺れ動き、選挙の決め手となる州でもある。
話がそれてしまったが、それだけにスーザンさんの反対運動に9000もの署名が集まり、ついにママの勝利とあいなってしまった。トイザらスは、「フィギュアの販売を一時見合わせることにしました」と敗北の声明を発表している。
筆者は『ブレイキング・バッド』の大ファンなので、トイザらスでフィギュアの販売が一旦中止となって残念だが、今回の騒動でフィギュアがレアアイテム化しそうな気がする。クリスマスが近いこともあって、販売が再開されたり他店舗で買えるようにでもなれば、ファン同士でお気に入りキャラのフィギュアをプレゼントしあっこするのも楽しいかもしれない。
参照元:Twitter @BryanCranston、npr、THE INDEPENDENT(英語)
執筆:Nekolas
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オリジナル記事: 米トイザらスが『ブレイキング・バッド』のフィギュアを販売開始!! → 猛反対のママが署名運動を展開して販売が一時見合わせに
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